「だんだんトラクターを買い換えたい」、「そろそろ査定に出して引き取ってもらいたい」
トラクターをお持ちの方ならこのようなお悩みを一度は思ったことがないでしょうか。今回は、トラクターの買い替えや売却をする際に必ず行われる「査定」についてご紹介します。
使用済みのトラクターを高く引き取ってもらうためには、査定が行われる際の基準を把握しておく必要があります。査定の基準として、馬力、稼働時間、型式、装備等、多くの基準がありますが、それぞれ具体的にどのような内容なのでしょうか。ご紹介致します。
この記事でわかること
- トラクターの査定で重視される馬力・年式・稼働時間などの基準が理解できる。
- 査定額に影響する設備・メンテナンス・外観などの具体的なポイントがわかる。
- 市場価値の目安や査定を有利に進めるための方法・注意点を把握できる。
目次
1.トラクターの査定の基準
トラクターを買い取り業者に引き取ってもらう際には、必ず「査定」が行われます。査定とは、ご存じの通り「取り調べて金額を決めること」です。高く引き取ってもらう際には、いくつかのポイントがあります。そこで今回、いくつかの具体的な査定基準をご紹介するので参考にして頂ければと思います。
トラクターの査定基準
①馬力
馬力の大きさは、査定額に大きく影響します。馬力が大きいほど査定額は上がり、市場価値も高くなります。一般的な馬力は10~25程で、小規模農家が多く所有しています。30~40馬力のトラクターは中規模農家が多く所有しており、50馬力以上のトラクターは大規模農家が多く所有しています。
馬力の大きなトラクターは、パワーがあるため広大な土地を耕すのに適しています。そのため、土地面積が広い海外での需要が高いです。そのように、馬力が大きくなる毎に査定額は上がります。
②年式
いつ製造されたのか等といった「年式」も査定額に影響します。年式の古いトラクターは造りが古かったり、内装や外装が傷んできてしまったりと、状態があまり良くない場合が多いです。また、年式が古いと部品の一部が現在造られておらず、生産していないものもあります。そのため、現代では需要が少なく売れにくくなっており、査定額も下がってしまいます。
③設備・機能
査定するトラクターにどんな設備がついているのかも重要な査定基準になります。年式の古いトラクターには、安全機能や効率良く作業するうえで便利な機能、操作の精度をあげる機能があまり付いていません。それに比べて現在のトラクターには、安全機能を初めとした、最新技術が搭載された設備が備え付けられています。具体的には、パワーステアリング・自動水平・無段階変則・盗難防止システムなどです。他にも機能はたくさんありますが、装備が充実しているトラクターは査定額も高くなります。
④稼働時間
どのくらいトラクターが動いたのかを示す「稼働時間」も重要な査定基準になります。トラクターの稼働時間は、普通自動車でいう「走行距離」のようなものです。走行距離が多いと買取価格が下がるのと一緒で、稼働時間が多いと査定額が下がります。
しかし、中にはしっかりとメンテナンスを行っていて、古いトラクターを使用しているという方もいらっしゃいます。稼働時間だけが絶対的な価値ではないことにも注意が必要です。
⑤トラクターのメンテナンス履歴・整備状態
査定の際には、メンテナンス履歴というものを提出できます。メンテナンス履歴とは、メンテナンスをした箇所を記録しておく記録簿です。メンテナンスを行った箇所や誰がいつ行ったのかなどが分かればいいので、しっかりとノートなどに控えておく必要はありません。
また、実際の整備の状態もチェック対象とされます。駆動部分は問題なくしっかり動くか、油やオイルの補充は充分されているかなどが見られます。しっかりとメンテナンスされているトラクターは、需要も高く安心して中古市場に出せるので査定額も高く付きやすいです。
⑥トラクターの外観
トラクターの外観も査定の際に厳重に見られる基準の一つです。トラクターを全体的に見て、傷やへこみなどが無いかチェックされます。使用に伴う部分はあまり重要視されませんが、錆などもチェック対象になるので、注意が必要です。
査定の際に特に厳重に見られるのは、ボディーのへこみやキズ、タイヤの溝の残り具合やひび割れ、塗装状態や錆といった箇所になります。特に、後輪タイヤの状態が悪いと査定額が大幅に下がります。トラクターを初めとする農業用機械のタイヤは、特殊なものが多く高額です。さらに、タイヤ自体の交換費用も高いため、タイヤの状態が悪いと査定の際に大幅な値下げになってしまいます。
2.トラクターの種類別市場価値
トラクターは、種類によって市場価格が変わってきます。具体的に以下のように分けることができます。
①馬力
②タイヤの形状
では、実際にそれぞれ種類毎の市場価値はどうなっているのか見ていきます。
①馬力毎の市場価格
・10~20馬力
販売価格:400,000円~1,000,000円
・20~40馬力
販売価格:1,000,000円~3,500,000円
・40~60馬力
販売価格:1,500,000円~4,000,000円
・60馬力以上
販売価格:2,000,000円~6,000,000円
中古市場には10馬力~40馬力クラスのトラクターが多く販売されています。しかし、40馬力よりも大きくなると在庫も少なくなり、希少価値も高くなります。また、馬力が大きくなると販売額も高くなっていきます。※一般的な国内流通品を参考にした価格です。
②タイヤの形状毎の市場価格
トラクターのタイヤの形状は、主に以下の3つに分けることができます。
・ホイールトラクター
・セミクローラトラクター
・フルクローラトラクター
「ホイールトラクター」とは、普通車のタイヤのような一般的なタイヤを履いているトラクターです。トラクター用なので、滑りにくいようにタイヤの溝は深く作られています。前輪後輪両方ともホイールタイヤで作られているので、小回りが効くのが特徴です。
「セミクローラトラクター」とは、前輪がホイールタイヤ、後輪がキャタピラで作られているトラクターです。小回りはホイールトラクターに劣りますが、湿地で沈みづらく、でこぼこした地面でも安定して走行できるのが特徴です。
「フルクローラトラクター」とは、タイヤ全体がキャタピラで作られているトラクターです。小回りは苦手ですが、セミクローラトラクターよりも更にドロドロしたぬかるみに強く、より安定して走行ができます。
タイヤの形状で中古市場を見てみると、ホイールトラクターが大半を占めており、セミクローラトラクターやフルクローラトラクターは一部地域向けの限定的な需要なのが現状です。
ホイールトラクターは比較的安価で購入ができ、多くの方が所持しているため、中古市場にもたくさん販売されています。そのため、小型のトラクターから大型のトラクターまで販売され、販売金額も幅が広いです。
セミクローラ・フルクローラトラクターやは、16~40馬力程の中型クラスのトラクターがほとんどです。ホイールトラクターより希少ですが、需要の少なさゆえに査定が伸びない傾向があります。
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3.トラクターの査定に関するFAQ
最後に、査定について多くの方々が疑問に感じていることについてご紹介します。
Q.壊れてエンジンがかからないトラクターも査定してもらえる?
状況によってはできない可能性があります。
ウインチでの引き上げなどの作業ができれば不動でも買取できる可能性が高いですが、トラックが入っていけない場所にあるなど「物理的に回収が難しい」場合には買取できない場合もあるので注意しましょう。
Q.シーズンで査定額が変わるの?
基本的には変わりません。
農作業が忙しくなる春頃からトラクターの販売需要は上昇しますが、年間を通して販売できるのでトラクターの買取価格は安定しています。使用していないトラクターなどは「とりあえず様子見を…」と先延ばしにしているうちに、オイル漏れやパンクなどの故障が発生するリスクもあります。ご不要であれば早いタイミングで査定に出すことをお勧めします。
Q.出張査定ってどこの業者でも行ってるの?
農機具買取本舗は、北海道の一部地域および沖縄・離島は除く、全国引き取り訪問・山間部でも出張OKです。大型~小型農機具まで幅広く高価買取いたします。
買取方法についてご不明な点がございましたら、お気軽にお問合わせください。
まとめ
近年、中古トラクターは、新車トラクターの高額化・納期の遅れなどもあり、注目を集めています。そこで今回は、中古市場で必ず行われている「査定」についてご紹介してきました。
査定の際に見るポイントとしては、馬力、年式、機能、稼働時間、トラクターのメンテナンス履歴・整備状態、外観などがあります。査定に出す前に整備をして、不備のある箇所をメンテナンスしてから査定をしてもらうことで、高価買取につながります。
今回紹介した内容が高額査定につながるよう、少しでも参考にして頂ければと思います。
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そのあとはスタッフからの質問にお答えいただければ大丈夫です。

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